- 赤いは酒の咎(とが)
- 「顔が赤いのは私のせいではありません。酒が悪いのです」という酒飲みの弁解。
- 新しい酒を古い革袋に盛る
- 新しい内容を昔ながらの古い形式に当てはめること。
- 新しき酒は新しき革袋に盛れ
- 新しい考え方は新しい表現のしかたで現すべきだということ。
- 一升徳利こけても三分
- 一升徳利はころげて酒がこぼれても、三分くらいは残っている。金持ちは多少ムダ使いしても、全て無くなってしまうわけではないという意味。
- 後ろに柱、前に酒
- 床柱を背にすることは上座に座ることで、上座に座って酒肴を前にしていることをいう。誠に結構な身分のこと。
- 御神酒あがらぬ神はなし
- どんな神様にもおみきを供えることから、酒飲みの自己弁護の言葉。
- 駆けつけ三杯
- 酒の席に遅れてきた者に、罰として続けざまに酒三杯を飲ませること。
- 下戸の肴荒らし
- 酒の飲めない人が膳の上の肴をかたっぱしから食べあらすこと。
- 下戸の手剛(てごわ)
- 上戸は酒にきたないものだから酒をえさにすればうまく誘惑することができるが、下戸が相手ではそれはきかない。誘惑するほうからいえば、とてもやっかいな相手であるということ。
- 酒屋へ三里、豆腐屋へ二里
- 生活するのにひどく不便な場所のたとえ。酒屋へは三里、豆腐屋へは二里もある土地の意味から。
- 盃にぼうふらがわく
- 早く飲めと酒をすすめる言葉。盃を置いたままいつまでも飲まないでいると、水たまりにぼうふらがわくように、盃の中にぼうふらがわくということ。
- 酒返しはせぬもの
- 酒を贈られたら受けるもので辞退は失礼にあたるということ。
- 酒が沈むと言葉が浮かぶ
- 深酒をして酔いがまわると、心の中に秘めていた本心が口から出てきてしまうということ。
- 酒買って(あるいは「酒盛って」)尻切られる
- 酒をすすめて、かえって酔った相手に乱暴されるという意から転じて、好意でやったことが、かえってアダとなること。
- 酒がまわる
- 酒が同席者にゆきわたること。また、酒の酔が体にゆきわたること。
- 酒と産には懲りた者が無い
- 酒とお産をもうやめたという物はいないということ。
- 酒に別腸あり
- 酒の入る腸は別もので、酒量は体格の大小には関係ないということ。
- 酒の皮を剥く
- 「剥く」は、盃の酒を飲まずにこぼして捨てること。転じて浪費する、または贅沢を尽くすという意味。
- 酒の酔落ちても怪我せず
- 千鳥足でも不思議と溝などに落ちたりして怪我をすることはないということ。
- 酒の酔い本性違わず・忘れず
- 酒に酔っても、もともとの性質は変わらないということ。
- 酒はさかな(肴)、さかなは気取り
- 酒はさかなによって引き立ち、さかなは酒席の雰囲気によるという意味。
- 酒は酒屋、餅は餅屋
- ものごとにはそれぞれ専門があり専門家にまかすべきだということ。
- 酒は古酒、女は年増
- 酒も女も若いものより多少歳がたった古いほうが、味わい深いものであるということ。
- 酒はやめても酔いざめの水はやめられぬ
- 酔いざめの水は酒をしのぐものがあるということ。
- 手酌貧乏
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人から酌をしてもらわないで自分の手で酌をして飲むのは、いかにも貧乏くさいということ。
- 情けの酒より酒屋の酒
- 情けの「さけ」と酒屋の「さけ」をかけたしゃれで、同じ「さけ」なら、「情け」よりも「酒」。同情よりも、実際に役立つ金品や援助の方がありがたいということ。
- 飲まぬ酒には酔わぬ
- 何事も、原因と結果はつながりがあり原因のない結果はないということのたとえ。